当店について

ご挨拶

日頃より仙台麸をご愛顧いただき、厚くお礼申し上げます。
麸は中国より日本に伝来された食品の一品といわれており、日本でも古くから食されてきた食品です。特に油で揚げた「油麸」は食味の良さと栄養価の高さで人気があり、絶好の保存食として各地に普及しましたが、製造に手間がかかるという理由からか、次第に食べられなくなりました。現在も郷土の食材として受け継がれているのは宮城県北部の登米地方となっています。
弊社では、代々受け継がれてきました油麸を、地域の特産品としての特徴を謳い平成10年に商品名称を「仙台麸」とし、平成20年には商標登録をさせていただきました。昔ながらの手づくりの味を守り、一つ一つ真心を込めて製造した自慢の味です。
仙台麸は、厳選した小麦粉とタンパク質(グルテン)を原料として練り合わせ、常に新鮮な植物油を使い、長い時間をかけて丁寧に揚げたものですのでたいへん風味がよく、日持ちがよいのが特徴です。煮物・汁物・炒め物などの料理に幅広くご利用いただけます。
今後もこの味を守りつづけ、たくさんの方々にご賞味いただくことが、私たちの願いです。

麸は鎌倉室町時代に中国より伝わったといわれ、当時は肉食を禁じられていた禅僧たちの貴重なタンパク源でした。安土・桃山時代の茶人・千利休は生麸を焼いた「ふのやき」を茶会の菓子として用い、これが焼麸の始まりといわれています。江戸時代になると、麸は庶民にも広く伝わり、地域の食文化と密接に関わりながら発展を遂げてきました。現在も受け継がれているものには京都の京小町麸、石川県の加賀麸、山形県の庄内麸、新潟県の車麸などがあり、油で揚げた宮城県登米地方のあぶら麸もその一つとして広く知られています。現在弊社では、あぶら麸を仙台麸と商標登録し地場の特産品として多くの方々にご愛顧いただいております。

豊かな仙台平野が広がる宮城県は、古くからの米どころである一方、麦どころでもありました。その理由には、米を年貢として納めていたため、麦を代用食として積極的に育てていたことが考えられます。特にあぶら麸にすることで料理の幅が広がるとともに、保存性も高く、非常に重宝されてきました。以来、煮物や味噌汁の具などをはじめ、季節の行事食などにも使われ続けています。しかし、なぜ登米地方にあぶら麸の生産業者が集中しているかについては諸説あり、歴史的な根拠はまだ明らかになっていません。

近年、あぶら麸を使った「油麸丼」が、ご当地B級グルメとして全国的に知れ渡りましたが、その後、地元飲食店による「油麸丼の会」も結成され、素材や味にもそれぞれ工夫が重ねられ、観光客の人気を集めています。また、カツ丼やすき焼きなどに肉の代わりの使用することで、カロリーの少ない健康食品としても注目を集めています。最近では、和・洋・中を問わず、さまざまなメニューが考案され、県内外の家庭で幅広く親しまれています。

【試験結果 100グラム当たり】
 エネルギー…579Kcal   タンパク質…22.5g
 脂質…40.1g   炭水化物…32g  ナトリウム…31mg

※栄養分析につきましては、社内値です。
●日持ちのする商品ですが、高温多湿を避け、冷暗所にて保管ください。
●開封後はお早めにお召し上がりください。
●賞味期限内でも、異常を感じた場合はお求めの販売店か当社までご連絡ください。

放射性物質測定結果

仙台麸の魅力と栄養成分

仙台麸魔法のレシピ

商品のご紹介

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あぶら麸の歴史